Nortonのライセンスが私の用途にそぐわなかったので、コンピュータ・アソシエイツ(以下CA)のeTrustに乗り換えました。
CAといえばエンタープライズではARCServeというバックアップソフトが有名です。ARCServeにもアンチウィルスの機能がついており、結構長い実績を持っています。Windows NT 4.0時代に使っていたARCServe 6.5にはInoculateITという名前で付属していたと記憶しています。
エンタープライズ用途のeTrustシリーズもありますが、今回購入したのは個人/SOHO向けのeTrustインターネットセキュリティスイートの2ユーザ版です。
よい点
スキャンがNortonに比べて結構早い。
Norton AntiVirus 2006と同一マシンで約50万のファイルスキャンで約2時間くらい違いました。もっとも、圧縮ファイルの中身のスキャンをどの程度おこなっているかという点。eTrustでは20個程度でしたがOSが握っているファイル(レジストリの実体など)をスキャンしていないという点などがあるので、参考程度に。
管理画面は軽快
管理画面は軽いのですが、統合されていないので、一つ一つ起動するのはやや面倒。まぁ、一度設定してしまえば大していじるところはないですが。
あと、インストール時に機能単位(Firewall/AntiVirus/spamフィルタ)でインストールを選択できるので、Nortonみたいに他のソフト(POPFilter)でspamフィルタしていると「警告」というエラーが出ないのでユーザに優しい?
悪い点
OSへのログインがとてつもなく時間がかかるようになった。
Active Directoryを使っていますが、OSログインまで1分弱かかるようになってしまいました。Norton使用時は5~6秒で認証が終わっていたのに。天と地の差です。 (2006/6/4追記)その後のアップデートでまったく問題ない速度になっています。
eTrustのFirewallはOSへログオンしていない状態ではすべての通信が拒否される
ログオフ状態でファイルサーバやレンダリングサーバとして使えない?これはちょっと困るような…。
Firewallの設定がややわかりづらい。
トラストゾーン(通信を大幅に許可する)とインターネットゾーン(大幅に制限する)に分かれるのですが、現在使用しているゾーンを既定で表示してほしいものです。トラストゾーンなのに、インターネットゾーンの設定開いちゃ…。
オンライン販売とパッケージ販売で異なるライセンス。
パッケージ販売では2userライセンス版は一つのライセンスキーしかないそうです。つまり、Norton Internet Security 2006と同様、「二台別々にインストールできるけど、パターン更新終了日は最初の一台目インストールから一年間」ということです。CAに電話して確認しました。パッケージ版はライセンスキーが2つついているので、それぞれ有効期限が別管理になります。
Firewallの自動学習を期待
Norton Internet Security 2006に比べてもう少し自動でアウトバウンドとか設定してほしいなと思います。
asin:b000ebcow2eTrust インターネットセキュリティースイート 2006 統合版