軍靴のバルツァー 3巻
戦争は戦術よりも戦略が重要ですね。
無事に地方の労働階級のデモを鎮圧したものの、背後で火種を起こしたがっているリープクネヒト君の策略に乗せられて、鎮圧出動したはずがすっかり悪役の扱い。若者の命は地方の貧困層には勲章で買えるほど安く、都市の富裕層にはオペラ並みに高く売れるとはよくいったもので。
手をこまねいているわけにもいかないので、第一王子からの叙勲を幸いに武力派遣できるようになんない?ともちかけるもリープクネヒトが第三国のばっくがあるよーんとちらつかせて、一気に悪い方に。
しかし腹黒バルツァー君。鉄道を餌に北部の人たちを抱き込む作戦。やっぱり鉄道は幅の広さ重要。鉄道法もないって、そりゃ鉄道がないんだから法律もないよね。
政略と戦略をうまく使うバルツァー君は若い軍人らしくないと参謀総長はいぶかしむも、能力は評価される。しかし、あまり切れすぎると某後藤隊長みたいに干されるよね、きっと。でも、もっとびっくりすることが登場するのでした。
二巻で女性だからとひとりほっていかれた騎兵さん。サーベル童貞(笑)とバカにされるも、そんな責任追いたくないからと正直すぎるバルツァー君。騎馬もそのうち不要になるだろうというもとに、自転車との競走することになる。騎兵は確かに補給をバカ食いする割に銃撃の現在は打撃力がいまいち釣り合わないかもしれないですね。バルツァー君はそんな論文も書いていたのが第二王子の目に留まったから。
レースも終わって、万事めでたしめでたしといいたいところだけで、第二王子からとんでもない秘密が!えー10歳でこれ作れるのか(^^;。国を抜きにして助力してほしいと頼まれてしまったバルツァー君。さて…?