ダンジョン飯で有名になった丸井先生の作品集です。Kindle版がお安かったので買ってみました。
前半が勇者が世界を平定した後、世界はどうなるのかということを主題としたお話はどれもこれもありそう、という感じです。RPGやファンタジー小説でも「平定するまで」は非常にドラマチックですが、終わった後どうなるのか?という問いに対していろいろなケースである答えを示されているのが興味深いです。
特にありがちなのが魔王を倒した後、人間同士の争いが再発した、という話と魔王って実は惑星外生命体からのプレゼントで、人間に役立つモンスター(?)を生産していたものの、人類にとって邪魔になったので魔王を倒して平和になった!と喜んだのに、惑星外生命体の人たちにとっては「なんで倒したんだろう?」と不思議がるあたりが非常にいい。
後半はいわゆる人間と人間だけど、ほかの動物の要素が少し入った人たちが共存する世界の話。特に猿人(普通の人類)と馬人の共存している世界の話が面白い。馬人は馬をベースにしているだけあって、とにかくよく働く。睡眠時間も短く、休んでいることが悪、のような感じ。
いやぁ、この話のシリーズがこの本の中で一番好きです。
竜の学校は山の上、というタイトル通りの話は…なんというか意外というか(^^;。丸井先生のダンジョン飯の続きもますます楽しみ。
- 作者: 九井諒子
- 出版社/メーカー: イースト・プレス
- 発売日: 2011/03/30
- メディア: コミック
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- 作者: 九井諒子
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