kkamegawaの購入記録

漫画、小説、映画や買ったものの記録をつらつらしていきます。昔は一部技術情報もありました…

フラジャイル 病理医岸京一郎の所見 5巻

セカンドオピニオン編終了。4巻では若いお母さんが息子の突然の病変にどうしたものかと慌てて岸先生の病院のセカンドオピニオンを受けに来たと。

そもそも近所の小児科にかかって、診察を受けたものの夜に病変。大きい大学病院の診察を受けたものの、肺の手術になりそうで流されるまま同意書にサインをしそうになったところで、急に子供の容体が安定。この分野(小児科の免疫不全)の教科書を執筆するくらいの専門の先生なのに、どうも診察がずさん。7つもの免疫不全が出ているのに。

といういよりも、経験により「こうだろう」と突っ走ってしまったんですかね?その辺は本編では触れていなかったけど、我々も障害調査でしばしば思い込みで進んでしまうように、多くの情報から診断を下さないといけないのに、ろくに検査もしていない。

セカンドオピニオンは診断の責任を素人に押し付けているというのはなかなかいい得て妙なのかも。全く違った診断が下されるとどっちが正しいのか素人にはとてもとても。ということで、悩む保護者。

方や、岸先生を長年指導というか、よき理解者の一人であった放射線科で読影をしている先生もあと半年というところで、同じ科の仲間に半ば追い出されてしまうものの、追い出されたのをいいことに、嬰児が入院している病院に行って、宮崎先生と一緒に嬰児を連れ出して、CTを撮ってしまう。なんというわんぱく(笑)。過去の振り返りで岸先生に負けないくらいのわんぱくぶりを発揮していましたが、年をとって丸くなったのかと思いきやw。

そして、CTと血液検査で原因判明。最初に診断されたのは誤診で、栄養失調から来る多重免疫不全とか。え?そして明かされる衝撃(でもない)落ち。母親がどうも必死な割に子供のこと知らなすぎると思っていたら…。

引退しても読影する専門家は不足ということで、遠隔で読影専門のクリニックを立ち上げ、そこの開所の日に深々と頭を下げる岸先生の姿も象徴的でいいシーンです。

次も楽しみですね。今月のアフタヌーンから新しいお話ですかね。

フラジャイル(5) (アフタヌーンKC)

フラジャイル(5) (アフタヌーンKC)