43回 油小路事件、ぐぐっとくるエピソードでしたね。
御陵衛士として新選組から割れた伊藤甲子太郎一派。しかし尊皇組の薩長からは元新選組として冷遇される日々。そんな伊藤に薩摩から新選組局長の近藤を切れば疑いも晴れるだろうとそそのかされる。
そんな伊藤は近藤を切る決心をするが、それは密偵として潜り込んでいた斉藤一によって通報され、新選組の知るところとなる。そして伊藤は察知されたことを知り、近藤と一対一で対面するが、その帰り道に先走った新選組に襲われてしまい、名高い油小路事件となる。
元八番隊組長、藤堂平助の葛藤がよく伝わっています。それと同時に平助を切りたくない新選組幹部の面々。しかし平助は義に殉じるとして新選組と戦い、事情を理解していない平隊士に切られてしまうのが、この時期の新選組の複雑な事情というところでしょうか。隊士からしてみれば平助は脱走とまではいかないまでも、切るべき敵なのですから。
八番隊組長として剣を振るっていて、北辰一刀流および、天然理心流を学んでいるので、弱いはずはないのですが、斉藤にさくっとやられたりやはり若いというところが所々で演出されていますね。その若さ故に伊藤に殉じたのでしょうか。