先日、
Windows Server 2003 SP1が公開されましたが、トラブルと会社で適用できないという現象を巻き起こしています。
- PointSecにまつわるトラブル
- アンチウィルスの未対応
- 入れると二度と起動しない
まず、
Pointsec。これは、PCのHDD全体に暗号化をかけて、起動時にパスワードを入れることにより、PCのHDDにアクセスできるようにするためのものです。取り外して、別のPCにつけてもだめです。各社がOEMライセンスで使ってるみたいですね。暗号方式はいろいろあるようですが、今使っているのはblowfishのようです(暗号化中に表示されるのですぐわかります)。AESなんかも使える場合があるようです。
で、こいつは
Windows Server 2003に対応していない(しているとはかかれていない)のですが、まぁ動いていました。ところが、SP1を入れようとしたところ、
- PointSecの認証画面が起動するので、認証させる
- Windowsの起動画面がチラッと出る
- BIOS画面になる
- 1へ戻る
という無限ループ状態。幸いなことに大切なデータはなかったので、フォーマットすることになりました。いや、多分PointSecをアンインストールすれば(この状態でもできるのです)、元に戻ると思うのですが、暗号化したときに保存する
秘密鍵ファイルを持っていないとできません。
そして、お約束どおり、
秘密鍵ファイルは暗号化されたHDDの中でした…。ちなみに「セーフモードでの起動」とか「一つ前の正常に起動した状態で起動する」でもだめでした。PointSecは
Windowsのブートプロセスの前に動いているのでそりゃだめか…ということのようです。
うちの会社ではMacfeeのVirus Scan Enterpriseを使っています。が、こいつは
現在(20054/23)SP1に対応していないといっています。ひょっとしたら、動くのかもしれませんが…。でも、このVirusScan Enterpriseってリアルタイム検索が
非常に遅いんですよ。特にzipファイルの検索をさせたら、この世のものとも思えないくらい(ちょっと誇張)パフォーマンスに影響します。
zipだけだったらいいと思うかもしれませんが、そうではありません。zipフォーマットを使用している
Javaのjarファイルも影響します。おかげで
Java関係のソフトの起動が下手したらタバコをすえるくらい(私は吸いませんが)かかります。
Eclipseしかり、
Oracle関係の
ツールしかり。なんとかしてくれ。
Nortonはこの辺リアルタイム検索が甘いだけかもしれませんが、起動にあまり影響しなくて助かります。
入れると二度と起動しないというのは、特定のサーバの話。たとえば、
NECの例。ほかのメーカはどうなんでしょう?一応少し探してみたのですが、見つかりませんでした。
Express5800シリーズ、および iStorage NSシリーズにサービスパックを適用いただくには、Express5800差分モジュール も合わせて適用いただく必要があります。只今、Express5800差分モジュールを準備しておりますので、今暫くお待ちください。 Express5800差分モジュールは、本ページにて6月上旬より順次公開する予定です。
NECに限らず、一部のハードは、専用HALを使うものがあります。メーカからのパッチを使わないと二度と起動しなくなります。実は昔、一度やったことありますorz。
言い訳しておくと、パッチは使ったのですが、途中で別の理由であててはいけないことに気が付いて、中止したんですね。ところが、パッチ
インストーラの出来が悪くて、「
Service packを適用したタイミング」と「その後でパッチを適用するタイミング」の間でインストールの中止をすることができたんです。私がやったのはまさにそのタイミング。
おかげでやってはいけない「
Service Packのみ適用」という状態が出来上がってしまい、そのサーバは二度と起動しませんでした。ちなみに今はこの点が改善されて、ServicePackとHALパッチのはざまで中止できてしまうという現象は起きなくなっています。
ま、まずはPointSecをなんとかしてもらって、同時にVirusScanですかね~。当然ですが、このページはメーカの対応に伴い、時間とともに内容が合わなくなります。見た人はある程度までの期間限定の話だと思っていてください。