WSUSでは、既定値でMSDE 2000をバックエンドのデータベースとして使用することができます(SQL Server 2000も選択可)。MSDEは無料で使用できる、いくつかの機能制限を除けばSQL Serverとほぼ同じものです。MSDEを使った場合、一つだけ注意しなくてはならないことがあるので、メモとして書いておきます。
MSDEはSQL Serverと比べて、いくつか制限があります。MSDEをWSUSのバックエンドのデータベースとして使用する場合、致命的なのは「インスタンスあたり2GBまでしかデータベースファイルを作成できない」という点でしょう。WSUSで配布可能なパッチは増えこそすれ、減るというのは少し考えにくいし、クライアント数が増えればその分レコードが増えることも考えられます。そこで、たまに不要なレコードを削除することにより、2GBをできるだけ超えないようにしよう!という機能が用意されています。
コマンドプロンプトから、wsusutil deleteunneededrevisionsと実行することにより、データベースをクリーンアップします。
C:\Program Files\Update Services\Tools>wsusutil deleteunneededrevisionsデータベースのクリーンアップを実行中です。しばらくお待ちください。
データベースのクリーンアップが完了しました。
なお、このコマンドを実行する場合、必ずWSUSを実行している仮想ディレクトリを「停止」にしてから実行してください。他にホストしていなければ、IISのサービスごと(World Wide Web Publishing Service)止めてしまってもいいでしょう。
net stop "World Wide Web Publishing Service"C:\Program Files\Update Services\Tools\wsusutil deleteunneededrevisions
net start "World Wide Web Publishing Service"
というバッチファイルを作成して、タスクに登録して深夜時間、たまに実行させるという手もあります。ちなみに、私が管理しているサーバではWindows XP/2000/Server 2003,Office XP,2003のパッチを同期させていますが、データベースファイルは約260MB位でした。