講和条約が結ばれ、貿易もかなり自由になり、日章丸二世という世界最大級のタンカーを手に入れて、これでやっと自由に商売ができるかと思ったらそうでもない。
日章丸二世の艦長の選定は国岡自身が行ったシーンがあり、はっきりと明かされなかったけど、たぶん戦時中に日章丸一世の艦長だったんでしょうかね。
セブンシスターズと呼ばれる石油カルテルが自分たちの支配下に置かれない国岡商店を快く思わず、あの手この手でつぶしにくる。アメリカの石油は全部セブンシスターズかと思ったらそうでもなく、独立系の石油会社もあるにはあるが、影響力は大きく、せっかく開拓した会社もことごとく取引停止の目にあわされる。
戦後、日本のタンカーが初めてパナマ運河をわたり、東海岸の会社から買い付けるもそれも一度限り。そこで起死回生の一手でイランの石油を買わないか?という内々の打診がイラン側から舞い込む。当時の認識ではイランの石油はイギリス人の探検家が掘り当てたもので、正式にイラン王から買い受けた、ということだったけど、実は雀の涙のはした金で、その後契約時に締結したはずの利益分配も全くなし。イギリスは買い付けたイタリアのタンカーを公海上で拿捕するというすごいことをやってのける。
国際司法裁判所やアメリカもイギリスの行動はNGをつきつけて、じゃあ買うかという話になるが、イランへの道のりは険しそう…ということで7巻終了。
本格的な国際石油輸入の話になってきましたね。今後も楽しみです。

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