会津道を抜けて、船で新潟到着。田舎の暮らしを目の当たりにして、不思議がるバード。それもこれも10年前の戊辰戦争が原因だと。馬子の与兵衛さん親切すぎるだろうと思うんですが。
越州のあたりに多くの菓子屋見つけて甘いものに目がない通訳兼ガイドの伊藤は食べ歩きまくり。バードもあきれるほど。確かに海外にそんなに菓子屋はないというか、そもそもいわゆる意匠を凝らしたお菓子って見ないんですよね。おかげでお土産に困る困る。ほんとチョコくらいしか買うものがない。なんでなんでしょうかね。
食事は粗末なものが多く、そもそも足で捏ねたそばなんか受け入れられないというので切れてしまったバード。伊藤は料理もうまい。ほんとに何でもできるな。
満足して、安心したのもつかの間、初めての船旅はいろいろ戸惑うことだらけ。乗客が集まり次第ということで、予定より早く出立。船乗りは大自然に直結していることもあり、どこでもたいてい迷信深いものだけど、ここでも面白い迷信がいろいろ紹介されてます。人が横切ったときに運んでいる水は捨てなくてはならないとか、どこから出てきたんだという話がいくつも。
新潟では知り合いの宣教師のところに泊まるというので、淑女らしい身だしなみしていないと焦るバード。今更…。特にこの時代なので、まだスカート丈は長く、くるぶしを出すことすら恥ずかしいという。日本でも身分の高い人たちはそんな感じだったようですが、こういうのは洋の東西問わないんですかね。
宣教師は日本では迷信からか、民間から忌み嫌われる存在ということで、苦労している様子。娘のルースの健気さにちょっとほっこり。
そして伊藤は前の雇い主(ただし、一時離れているだけ)からの督促が来ている様子だけど、バードのほうが条件がいいので、戻る気はない模様。しかし、彼のほうもせっかく育てた有能なガイドを手放すつもりはないようで、順風満帆と思われたバードの旅にも暗雲が立ち込める3巻でしたね。

ふしぎの国のバード 3巻<ふしぎの国のバード> (ビームコミックス(ハルタ))
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