アルスラーンのシンドゥラ遠征がいよいよはじまり。遠征に至るまでの、いまいち信用ならないラジェンドラとアルスラーンが意外な感じで手を組み、しかし、それぞれが相手の進路をラジェンドラと王位を争っている相手ガーデーヴィ王子に送り付けるという、戦争相手にしてみればなんとも幸運な状態…でも普通は疑心暗鬼になるよね。
しかも、ラジェンドラにはガーデーヴィ側の密偵が入っており、薄々感づいているラジェンドラは厄介者として、アルスラーン側に押し付けて、あわよくば攻略する城の手勢と諮り、アルスラーンを全滅させよう、という目論見だったものの、ナルサスにあっさりばれて、追い込まれてしまう。そして、ガーデーヴィの元に戻っても、裏切り者として追及される。ちょっと王となる身の割には他者への寛容がない、というのが血統などでは優位なくせに、後継者に選ばれなかった残念ポイント。
さて、いよいよ決戦となるわけだけど、ナルサスが予想していた中では最もばかばかしい、王都 - ラジェンドラ - ガーデーヴィ - アルスラーンという、ヘンテコ配置。どこかが動けばどこかが襲ってくるという疑心暗鬼の三すくみ。しかし、膠着はそう長くなく、アンドラゴラスも恐れた戦象部隊を押し立てて踏みつぶしにかかるガーデーヴィ。
さて、この戦いの行方は?

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