Active Directoryのスキーマに関するメモ

　Active Directoryのスキーマを更新しなくてはならない事象が発生します。私がぶち当たったのはOracleでした。無理に使わなくてもいいのですが、使うとどのような便利なことができるかという点で、試してみることにしたのです。 　まず、Windows 2000のActive Directoryの場合、標準ではスキーマを修正できないので、以下の手順で修正する必要があります。Windows Server 2003の技術情報ですが、2000でも同じです。

• まず、次の操作を実行するときはDomain AdminかEnterprise Adominのユーザである必要があります。適切なユーザでログオンしてください。
• まず、Active Directoryスキーマスナップインは登録されていないので、[Active Directory スキーマ] スナップインをインストールするにはを見て、登録しましょう。これでMMCの「スナップインの追加」一覧に出てきます。
• 次に、スキーママスタを識別します。コマンドラインでも、MMCのスナップインのどちらでもかまいません。お好みにあわせて使ってください。Oracle等のアプリケーションがActive Directoryにスキーマを追加する必要があるときはこのスキーママスタのサーバで実行しなくてはなりません。
• 次に、スキーママスタでスキーマの変更をできるようにする必要があります。Windows 2000 を実行しているスキーマ マスタでスキーマの変更を有効にするにはにはレジストリを修正する方法が紹介されていますが、MMCのスナップインに追加した場合、Active Directoryスキーマを右クリックして、表示される「スキーマ マスタの変更」にある「このドメインコントローラでスキーマの修正が可能」にチェックを入れても同じ効果が得られます。

　このほかにもDNSやhostsファイルを使用してスキーマ マスタの名前解決ができなくてはならないそうですが、Active Directoryが正常に動作していればこれは普通あり得ないでしょう。これでActive DirectoryにOracleのスキーマを追加する準備ができました。 　このあとOracleであればNet Configuration Assistantを使ってスキーマを追加するだけ…なのですが、うちでは8iも9iR2でもoracle.net.config.ConfigExceptionという例外が出て失敗します(涙)。どうやら9iの方はバグっぽいのですが…9.2.0.5でも直ってないって、Oracle社でも使ってないって事？ 　スキーマ マスタを識別する方法は、Windows 2000ドメインコントローラのあるドメインでアップグレードを検討する(Windows Server 2003のドメインコントローラをWindows 2000ドメインに追加する場合も同じ)でも出てくる話なので、是非覚えておきましょう。 　最後に、スキーマでトラブルが発生したときのためにスキーマのトラブルシューティングへのリンクを追加。