万能鑑定士Qの事件簿1,2
読む本がなくてたまたま表紙買いしたのですが、気に入りました。現在5巻まで出ています。
ありそうでなかった、女性鑑定士、しかも万能で妙齢の女性!なんという才媛かと思うのですが、高校時代は沖縄の離島で落ちこぼれ高校生で、担任の先生にもこの子は社会に出て大丈夫なんだろうかと思うくらい心配されたといういわくつき。
紆余曲折を経て、万能鑑定士の看板を掲げて神楽坂で商売することになるのですが、そのいきさつもなかなかふるっています。そして、天才はどこか一本ねじが抜けたといわれますが、彼女もその例にもれませんね。
ちなみに鑑定士は基本的に資格が必要な商売です。わかりやすいところでは不動産とか。彼女はとっていませんがそれはまぁ小説ということで。
週刊角川の編集者小笠原がそんな彼女のところに東京のあちこちで貼られていた「力士シール」を持ち込んだところから物語は始まります。不思議なシールから日本がハイパーインフレに巻き込まれ、そして彼女は敢然と解決に向けて立ち上がります。この経緯も面白いです。野暮な解説はなしで、どこかで手にとって読んでみてください。1,2巻で完結ですが、これ以降は一巻完結になっています。どこから読んでもまぁ大丈夫です。