カトリック派が堅守する重要拠点ヴィシェフラト城をヤン・ジシュカ率いるフス派軍は攻めあぐんでいた。騎士と民兵の連携もいまいちうまくいかず、ジシュカ自身も矢傷で失明の危機に陥るという三重苦。
攻城戦ということで、ジシュカがあてにしていた天才工学者コンラート・キーザー(実在の人物だったそうで)の孫娘リーゼロッテが新キャラとして登場。いろんな新兵器を持ち出すも、どれもこれも欠点だらけ(笑)。出てきた併記は確かにどれも歴史上にあったようで、どこかで見た記憶があります。
しかしこれらの兵器はすべて囮で、本命は地下から掘る坑道。城側も警戒していたものの、相手が一枚上手で掘られるという寸前で、城側から水攻めを喰らい、全滅。しかし、さらに新兵器の潜水服で追撃かけようとするも、通れそうなところは子供だけ。そこでシャールカ達が名乗りを上げる。
何とか潜入で来たものの、城に味方を引き入れる策は中途半端。追い込められたシャールカ達は城の中で籠城するという珍しい二重籠城の形。そういえばアルスラーン戦記でも同じように二重籠城の形がありました。
籠城は増援が来るか、相手より補給などが圧倒的に整っていたらいい策ですが、そうでない場合はただ単に死を待つだけという策になりがちです。ここも例にもれず、籠城している二勢力とも味方の増援を待っている。最後の希望がぷっつり切れたとき…どうなるか。
籠城で食料が尽きると最後に食べるのは…読みましょう。戦争の前にはすべての倫理がなくなってしまいます。
そして、最後の希望をぷっつり切るためにジシュカはあえて敵の密使を素通しさせて、籠城しているヴィシェフラト城の面々の前で破って見せる。歌の効果で同志となった騎士と民兵が一体化して増援を破り、希望を絶たれたヴィシェフラト城は降伏してめでたしめでたし。
しかし、ジシュカが失明になりそうで、今後どうするんでしょうね。これあるを見越して、訓練していたそうですが…
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