まず、シングルユーザーの場合はアップグレードで購入してもいいですが、マルチユーザーライセンス版はライセンスをサポートしている台数を同じ日にインストールする場合以外絶対に買わない方がいいです。
Norton Internet Security(以下
NIS) 2006では、すべてのライセンスに付属しているパターン更新期日が同時にやってきます。具体的には以下の通り。
- 11/1に1台目をインストール(更新366日残り)
- 11/3に2台目をインストール(1,2台目とも更新364日残り)
2台目をインストールした時点での残り期日が366日では
ありません。
Symantecのサポートに聞いたところこのような仕様で、直す気はないそうです。使用許諾契約書にもこの点は書かれていません。
NIS 2006では各種
Symantecのアプリケーション(SystemWorksなど)を統合管理する画面がつくようになりましたが、これがとてつもなく遅い。今使っているPeintum 3-866MHzのマシンで3分経っても表示されません(今試したのですが、ハングアップした模様…)。早ければ2分かな。
Xeon 2.8B GHzのマシンでも起動に1分弱かかってました。設定箇所が
複数に分散しているのも相変わらずで、操作性が悪いです。
ウィルスのスキャン速度はNIS2005より速くなりましたが、競合他社よりはまだ遅いです。前述の
Xeon 2.8BGHzのマシンは
eTrustに乗り換えたのですが、約50万個のファイルをスキャンさせると
eTrustより2時間以上よけいに時間がかかってました。もっとも、これは圧縮ファイルの追跡もあるので確定はできません。仮に
eTrustがlzhに対応していなければこのくらいの差がついてもおかしくありません。
Firewallは学習型になり、NIS2005のようにいちいち「通す?通さない」を設定しなくてよくなったのは助かります。
Proxy(私の場合は
Squid)を通すと自動でパターンファイルを更新してくれないのも全然変わっていません。Proxy環境下では非常に困りました(LiveUpdateの設定画面で明示的にユーザアカウントを設定してもだめでした)。
統計情報(リアルタイムに通信状況を示してくれる画面)がNIS2006からなくなりました。知人に聞いたところ、どうもあの画面は他社の技術を買っていた(まったく同じ画面が別ソフトにあった)らしく、権利関係でなにかあったのかもしれません。通信状況を見るのには便利だったのですが。
[よい点]
- スキャンは以前より少し早くなった
- でも管理画面は激重になった(特に管理画面で無効になっているアイテムがあると)
- Firewallも2005よりは簡単になった
[悪い点]
- マルチユーザーライセンスの場合、使用許諾契約に書かれていないところで問題がある(パターン更新について)
- UIはあまり変わっていない
- 最新のメッセンジャーに対応していない(私はほとんど使っていませんが)。特にMSN Messangerは最新の物以外MSNが警告(確か接続拒否するようになったんじゃないかな...)するようになったので、事実上MSN Messangerに対応していないといってもいいのではないでしょうか
- LiveUpdateがProxy経由でできない(ずーっと変わっていません)
- 統計情報がなくなった
- アップグレードしても2005から設定を引き継がない模様。私は使っていないのでいいのですが、AntiSpamでルールを作り直すと思うとくらっときます。