デベロッパー製品開発統括部 Blogより、Visual C++ 1.0の開発コードは「Ikura」だったというお話。
懐かしいですね。私がMicrosoftの言語製品をはじめて使ったのは大学時代にMS-C 6.0でした。当時は「賢いけどコンパイルが遅いMS-C」、「コンパイルはちょっぱやだけど、実行速度がもうひとつのTurbo C(&Turbo Debuggerが便利)」という言われ方をしていたと記憶しています。
欲しかったのだけれど、さすがに98,000円は出せませんでした。しかし、卒業後ほどなくWindowsがリリースされたのですが、当時の日本語Windows 3,1ではCodeViewにも制限がいろいろあって、「せっかくDDDやWin/V(※:英語版のディスプレイドライバを無理矢理日本語Windowsで動かすソフト)で高い解像度が使えているのに~」とほぞをかんでいたのです。
すると、MicrosoftからQuick C for Windowsを売るよ~と告知されました。これが確か2万円程度だったと記憶しています。最適化機能こそないものの、完全にWindows上で動く統合環境で(もちろんデバッガもGUI)魅力いっぱいでした。マニュアルもVCのように肩が抜けるくらいの分量じゃなくて、二冊くらいだったかな。
友達のアメリカ土産でもらった、これまた英語版のMS-Delta(VSSの前身...ではないけれど、考え方はVSSとほとんど同じバージョン管理ソフト)と組み合わせてご満悦でした。ただ、DeltaもDOS上で動くコマンドを使っていたためか、日本語Windowsではちょっと苦労しましたが。
Visual C 1.0の時代C++はほとんど使っていませんでした。事情でCのみだったのです。そしてうれしいことに、Visual C++はQuick Cからもアップグレードできたので、お安い値段で買えてとても助かった記憶があります。
あのころからOffice並の日本語化だな~と思っていたら、やっぱり売れたんですね。BorlandがWindows版としてはちょっと元気がなくなった頃だった(?)から、それもあったのでしょうか。当時あのくそでかいマニュアル付きパッケージを持ち帰れなくて、宅配便で送ってもらったという人の話は結構聞きました。
1.0の次のバージョン(2.0だっけ)では32bit版がメインになったけど、社内では16bit版のお仕事をしている人も結構いました。結局16bit版のVC1.5は英語版のままだったけど、社内では泣いている人も多かったようです。
MS Officeを自宅では買っていないけど、Visual Studioは買い続けるでしょう。期待しています。