イングランドとフランスの百年戦争に一通りのけりがついたところで、本作も終了ですか。歴史としてはここからもう少し下がるとジャンヌ・ダルクが出てきて押し返すのですが、そこまではやらずなんですね。作品としてはイングランド軍と袂を分かったホークウッドがジャンヌの下で働いて、ジャンヌに感化されるとかなったらまたそれはそれで面白そうな気もしますが。
百年戦争で成り上がろうとする傭兵ホークウッドと、戦争の駒としての騎士は終わったとしているものの、政治の道具としての騎士の有用性は認めているイングランド国王エドワード三世。そしてそれを知りつつも、誇り高い騎士とは?とのはざまで葛藤する王子。
フランス軍もその辺を突かれて倍以上ある兵力差を覆されて這う這うの体で敗北。それに忸怩たる思いをしつつ、計略の駒として使われ、王子の拍付の道具として使われるホークウッドだけど、その効果を彼自身がよく分かっているので、国王からの口封じのお金も受け取る。なかなか傭兵らしい振る舞いというか。
全体を通して話としてはいいんだけど、もうちょっとこう計略を楽しむのか、歴史のはざまを楽しむのか、少しどっちつかずだったような気もします。チェーザレとかね。でもチェーザレはあほほど手間がかかっていると思われるマンガなので、別の意味で大変そうですが。

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