乙嫁語り6巻
お久しぶりのアミルさん夫婦。12歳になったカルルク旦那は少したくましくなって(でもまだ中学一年生なんだよな…)、身長もだいぶ伸びた。それでも20歳のアミルさんにとっては不安がいっぱい。新調する服にもおまじないの詩集をいっぱいつけたがる。背伸びするカルルク君がかわいい。
そんな微笑ましさはさておき、親戚であったヌマジと縁が切れて牧草地に不足するようになったアミルの実家は昔の遠縁バダンの力を借りてアミルの嫁ぎ先を襲撃しようとするも、そんなただで手を貸してくれるような虫のいい話はないですな。アミルの父親たちは怒りと欲に目がくらんでしまいましたが、跡継ぎのアゼル君以外にもたしなめる人はいなかったのか。
攻め入ったところでバダンの裏切りにあって、怒ったアゼル君がバダンの頭目を倒し、アミル家とハルガルの被害も少なくして何とかかんとか。しかし、藩王っていたんですね…。アミルの実家のあたりは藩王の管轄外で蛮族とか呼ばれていたけど、そこらへんはどうなっているんでしょう。結婚もして一応姻戚関係だったんだから、蛮族というのはかわいそうなような(でも定住民族に対して遊牧民族だから仕方ないのか)。
戦争はいつの世も悲劇しか生みませんね。アミルの父もバルキルシュにやられたけど、そこらへんはうまく四捨五入してアミルさんに伝えたところがなんとも。元気印パリヤさんの出番が少なかったけど、次はきっと、たぶん。
7巻はいつかなー。これは比較的電子書籍速いほうですが、やはり同時に出てほしいですね。私はKindle版を買いました。