バーゼルの王位を争った第一王子と第二王子の間での争いはとうとう第一王子のクーデターという形(普通第一王子はそのまま継承できるのにねぇ)で激化。
バルツァーが軍事顧問として赴任していた学校は第二王子と国王が立てこもり、必死に地方諸侯の援軍を待つという状況。しかし日和見で旧体制と特権を維持したい地方諸侯はおおむね第一王子のクーデターに加担している状態。
まだ騎馬や伝統的な軍制度が幅を利かせている世間にあって、砲兵の重要性を説き、学問に昇華させた相手砲撃将校からの容赦ない砲撃戦。対して、バルツァーの薫陶を受けた生徒たちも必死に教えを思い出しながら応戦。相手をして「よく訓練されている」と言わしめるけど、まさかまだ少年兵とか思ってもみないんじゃないかねぇ。
砲弾はそうそう当たるものではないけど、当たるとでかい。特に城塞などの固定目標だと相手が逃げないから着実にやっていけばいつかは当たる。バルツァーも国の内部の権力闘争に巻き込まれ、国王からもなんとかバーゼルランドを救ってくれないかと打診を受けるも、合理的な彼は保留しつつも情報を集めて、いけると踏んだらかわいい生徒たちを救うためにあの手この手でバーゼルランドに侵入。
元教え子の助力もあり、なんとか侵入し、秘密兵器を投入。何かと思えば気球と手鏡を使ったタイムラグゼロの砲撃観測。これで形勢逆転になるんでしょうかね?
というか、この方も電子書籍出してくれないから、しぶしぶ物理本読まざるを得ない…。
- 作者: 中島三千恒
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2015/12/09
- メディア: コミック
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