今回のフラジャイルはかなり毛色が違う話というか、岸先生も出てくるものの、それは次の話への前振りの話程度。
今回の主役はJS1の承認で違法すれすれの承認プロセスを踏んだ間瀬のその後というか、異能の名探偵ぶりを紹介する一風変わったお話。
間瀬氏はメーカーを追われた後、医療専門新聞へ転職し、昔のコネでいくつもスクープをとるも、やはりそこはかりそめの場所ということで、火箱嬢と同じ弱小製薬メーカーへの転職を果たすまでの奇妙なお話。
間瀬氏がスクープをものにする反面、同僚が謎の失踪。どうやら間瀬氏が製薬メーカーの関係者だったことが都合が悪かったようで。その間瀬氏は持ち前の冷徹な推理力と分析で的確に追い詰め、とうとう捕まえるまでのところがすごいし、話もあるあるだなぁという感じ。業界の裏というか裏をちょっとめくった感じというか。
ステルスマーケティングはほとほどに。
岸先生の10割の診断とは何か、ということも触れられていて、どんな病名も完ぺきに診断ということではない、ということがわかって納得というか。ただ、それは病理では主流ではなく(本当かどうかは知りませんが)、専門分野で120%の診断をつけて、それ以外は専門の先生に丸投げ、というのが主流とか。
なので、岸先生および、師事した中熊先生のところではとっても厳しい修行の毎日。そして、そんな10割の診断とは何なのか、という話につながる11巻ですね。

フラジャイル 病理医岸京一郎の所見(11) (アフタヌーンコミックス)
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